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| 2016.07.04 Monday | - | - | - | |
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![]() 2015/5/30(土)『硝子のボレット』批評会備忘録。
主に自分のためのメモですが。 斉藤斎藤さんのおっしゃった「主語のぶれ」(医師である自分と患者が混じっていく)、読者への流れ弾、共依存的だというお話を考えていると、ボレットは自分への弾丸でもあったのだと思います。 アミに代表される少女は、かつての、楽しさと虚しさに苛まれていた子どもだった自分。 平岡直子さんの「本当の作中主体はアミ」も興味深い指摘で、それこそナイフを突きつけられたような気分でした。ぞくぞくしました。 山崎聡子さんのおっしゃった女性性の消費(言いながら傷つく感じもありますね)や「あなた」の数ではなく関係性のベクトルの向け方が同じ、吉田恭大さんに<代入可能な「あなた」であえて普遍性・共感性を出している>と指摘されたこともうむうむと思って聞いていました。 「どの男でも一緒」な感じは誰でもいいんじゃなくて、誰といても生まれるある種の虚しさに作中主体が落ち込んだままなんだと思う。 自分と他者の距離感をとにかく言葉で定義しないと分からなくて、自分のこころやからだをえぐるようにして見てみないと分からなくて、ひとに同化することで理解ができると思っていたのにできなくて、難しいな。 危うさと冷静さが高速で押し寄せてきて混乱する。 あと、十年分の意識の変容を一冊に入れるのは難しいのだと自分以外の歌集を見ても思いました。 第一歌集と地続きになっているあたりと、最終ページあたりでは、同じベクトルでももう持っている武器が違う。(なんで武器とか言ってしまうんだろう) 唐津いづみさんからの花束をしんくわが渡してくれる時に「サングラスかけてよ」って言う荻原さんの声とか、シャッターチャンス(?)に最後列から前まで飛び出してくる治郎さんに「治郎さん近い!」って言ってるわたしの声までレコーダーが拾っていて、最後は結局笑っていました。いい批評会。 批評会には、未来の鈴木博太さんのカメラが2台、同じく朽木祐さんのカメラが1台が入っていました。 他にもたくさんの方が写真を撮ってくださる一日でした。 ありがとうございました! 最初の注意事項で荻原さんが「会社や学校に内緒で来ている人は写り込まないように全力で自己防衛をしてください」っておっしゃってたけど、それどんな技。 Comment
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