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第二歌集です。
生き延びたいひとに読んでほしい。
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| 2016.07.04 Monday | - | - | - |
  絶対領域(仮)
わたしがさびしいのはあなたのせいですか。
あなたがさびしいのはわたしのせいですか。



ブログではお知らせが遅れましたが、
2012年未来賞を本多真弓さん、瀬波麻人さんとともにいただきました。
「未来」2013年1月号に受賞作「ひとりひとり」が掲載されています。
ありがとうございます。

これから、どこへ飛んでいけるかしら。

「未来」2013年2月号には、月詠、未来賞受賞後第一作「Body Maintenance」、
特集「今月の一人」の「絶対領域(仮)」を合わせて39首の短歌を掲載していただきました。
それから、加藤治郎さんの月詠にもちょこっと登場しています。
お祭りです。
ありがたいことです。。。

これから春になることを期待して、絶対領域を公開します。




絶対領域(仮)             田丸まひる


ゆるされていないことまでするときの息って吸って吐くだけですか

海からは遠いね 枯れた花びらを捨てるくらいのことはしといて

スプーンを使いこなしてわたしまですくい取るなら結婚してよ

気だるさをうつしあうのはくちびるじゃないでしょう冬にさらす踝

ソープ皿購うときに匂い立つふたり暮らしをやさしくはらう

バスタブはそういうことをする場所じゃない 夜を飛ぶ鳥を見ていた

似合わない白いドレスを着せたがるひとのため息ちぎりつづける

生きながら死ぬほど好きよただ足の先の冷たさ撫でてほどいて

低気圧近づいてくるたびに眉ひそめるひとに微熱をあげる





あなたの目の前でひとつ残らず衣服を脱ぎ捨てたとしても、
その手でふれられたとしても、くちづけられたとしても、
わたしのすべてを分かってもらうことなどできないだろう。
けれど、もうこぼれてしまいそうな想いを歌にのせるとき、
歌はわたしの分身となり、あなたに寄り添う。
かなしい歌も、しあわせな歌も、あなたの前にさらされれば、
ただ恥じらい震えて、それでも顔を上げている。
たぶんもう、逃げられない。


| 2013.02.26 Tuesday | 短歌 | comments(0) | trackbacks(0) |
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| 2016.07.04 Monday | - | - | - |
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