(JUGEMレビュー »)

第二歌集です。
生き延びたいひとに読んでほしい。
Amazon
<< 前向き。 | main | 題詠blog2012に参加します。(田丸まひる) >>
 スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| 2016.07.04 Monday | - | - | - |
 どっちを向いても。
風邪をこじらせています。
咳から始まり、声が枯れ、今日は鼻をぐずぐず。
昨日の業務はいっぱいいっぱいで、申し訳なかったです。



前向きに生きろと言われてその「前」がどこにあるのか分からなかった  田丸まひる

この歌が「過去形」であることについて、細見晴一さんよりご指摘があり、考え込んだ。
この歌を詠んだのは、紺の鞄(キティの刺繍入り)にハイソックス、
帰り道を一緒に歩くことでさえ心臓がことこと鳴っていた女子高生の頃。
十年前!

参考作品群。
「プラスチック世代」
http://replicaprince.easter.ne.jp/tanka-1.html

「前向き」の「前」がどっちか。
この歌が過去形であることによって、
作中主体がもう「前」を知っているとも読めるし、
これは「前向きに生きろ」と言われた瞬間の歌で、
今もまだ分かっていないとも読めるのかもしれない。

さて、「前」はどこにあるのでしょうか。

作歌より十年経った現時点では、どこでもいいよ、と思っている。
「前」なんてどこにもないし、どこにでもある。

あなたが向いている方が前で、それでいいんだ。
ゆっくりゆっくり歩いて、ときどき休んで、それでいいんだ。

生き延びてくれているだけでいい。



雨宮まみ『女子をこじらせて』を、女子にこだわってしまう女子や、
そうでない女子や、やさしい男子の机に置きたい。

カバーイラストを見て、軽いエッセイなのかなと思って読み始めたのだけど、
「女子」としての生きづらさを、これでもかと抉るように吐き出され、圧倒される。
ここまで書いてくれるものなのね。

閉塞感。不自由感。
恋愛、セックス、女らしさ、人生のあり方。
そのすべての責任を、自分に求める必要なんか本当はないのに、
ひとの目を気にして、評価を気にして、どんどん卑屈になって、
自分で自分の前に壁を築いていると、絶対に破綻する。
そうやって破綻したひとたちをたくさん知っている。
わたしも自責傾向だ。あなたも。

「モテキ」の久保ミツロウ氏との対談も必読。



外大短歌第2号を拝受。
本日の愛唱歌。

前髪をぱつんと切って出かけたらどっちの空を見ても明るい  黒井いづみ

「どっちの空」もちゃんと明るくなるからね。


雨宮 まみ
¥ 1,575
(2011-12-05)
コメント:あのひととあのひとの机の上にそっと置いておきたい。

| 2012.01.07 Saturday | にきにき日記 | comments(0) | trackbacks(0) |
 スポンサーサイト
| 2016.07.04 Monday | - | - | - |
Comment









url: http://replicaprince.jugem.jp/trackback/1153